『多読計画』断片

英語100万語多読の励みにしていた『多読計画』のサイトがなくなってしまったので、仕方なくはてなに来ました。地道に積み上げた読書記録で救えた記事はゼロ、下書きが7本残っているだけです。あー残念。これからまた少しずつ記事を増やすつもりです。・・・・といっても自分以外の人にとっては読む価値なしですが。

サマータイム・ブルース サラ・パレツキー 山本やよい訳

サラ・パレツキースー・グラフトンの、それぞれの女性探偵の話を読みたくなり、まずはこの本から。

V.I.ウォーショースキーの特徴
1.刑事コロンボのように、初対面で相手の不審な言動に気付き、疑問を持ち続ける
2.ディック・フランシス競馬シリーズの主人公のように、脅迫や買収や襲撃に屈しない
3.『依頼人』のレジーのように、依頼料1ドルで捜査

頭脳と不屈の意志と格闘能力に優れ、非常に有能で信頼できる探偵である。
そして同時に、非科学的で占いみたいな考え方になるが、ヴィクが持つ運の内の大部分が職業運で、残り少しを友人運と異性運が占め、結婚運や金銭運が入り込む余地は残っていないという印象を受ける。
元々そういう性分だし、運命として定められていて、変えようがない感じ。

シリーズ全体がこの調子で進んでいくなら、他人事ながら大変だなあと思う。
身体ももたないし、生活に行き詰まりそうでもある。

ロティについては、度胸は充分だがエキセントリックなわけではないように感じた。
短編集での、"ええ、あの害虫の脳みそを叩きつぶしてやったわ"というセリフは、やはりヴィクの発言であって、ロティ自身が言ったならもう少し上品になるような気がした。