『多読計画』断片

英語100万語多読の励みにしていた『多読計画』のサイトがなくなってしまったので、仕方なくはてなに来ました。地道に積み上げた読書記録で救えた記事はゼロ、下書きが7本残っているだけです。あー残念。これからまた少しずつ記事を増やすつもりです。・・・・といっても自分以外の人にとっては読む価値なしですが。

4.冬の妖精 松田聖子

1982年、大学1年生の冬、福島県白河市にある自動車学校に20日間合宿し、4輪と2輪の免許を取った。
部屋には2段ベッドが2つあるだけの、テレビもない暮らしで、ウォークマンでカセットテープを聴くのが唯一の楽しみだった。
考えてみると、どんな人と相部屋になるのかも分からずに申し込んでいるのだから、
今とは全く違う行動をする人だったんだなあ、昔の自分は。
 
毎日同じテープを聴くのも飽きるので、私は同部屋の慶大生から、松田聖子のダビング編集カセットを借りた。
彼の評価による松田聖子ベストアルバムということになる。
私は別に聖子ファンというわけではなく、大学生になってからは他の遊びに忙しかったこともあり、シングルA面の曲を知っている程度だった。
ちなみにその頃、松田聖子は「ブリっ子」と呼ばれていた。カワイコぶりっこ。
今のAKBなどのアイドルの人たちは、ブリっ子したりするのか、もうそういう事はしないのか、どうなのだろうか。
 
で、聴き始めたら、さすがファンだけあって、シングルだけではなく、私の知らないアルバム曲もたくさん選抜している。
しかも、そのクオリティがすごい。
「日本中の才能が、松田聖子のアルバムに集結している!」と思った。
そして最終日まで、そのカセットをずっと借りて聴いていた。
 
そのような日々を経て、私の松田聖子ベスト3は、
1.ハートをROCK  [作詞] 松本隆/[作曲] 甲斐よしひろ
2.未来の花嫁     [作詞] 松本隆/[作曲] 財津和夫
3.ピンクのモーツァルト [作詞] 松本隆/[作曲] 細野晴臣/[編曲] 細野晴臣,松任谷正隆
となった。
1と2は、何故シングルカットされなかったのか、理由がわからない名曲。
それだけアルバム曲のレベルが高い。
いま考えてみると、松田聖子のアルバムは、もはや「歌謡曲」ではなく、「J-POP」だったのだ。
 
Amazon Musicで昔の歌謡曲を聴くようになってからは、『冬の妖精』([作詞] 松本隆/[作曲] 大瀧詠一) を再発見して好きになり、今回はこれを代表曲とした。
今だにそういう発見ができるのが、松田聖子クオリティだ。
 
※余談だが、今回はカテゴリー違いかなと思ってランキングに入れなかったものの、
 大瀧詠一『白い港』は歴史に残る名曲だと思う。
 また、上に書いた通り、作詞は全て松本隆で、この人もすごすぎる。レベチ。
 
昔も今も、私は松田聖子ファンとは言えないが、アイドル歌手としての実績は空前絶後だと思ってリスペクトしている。
80年代デビューのアイドルではもちろんNo.1だし、歴代の歌手の中でもやはりNo.1だと思う。