『多読計画』断片

英語100万語多読の励みにしていた『多読計画』のサイトがなくなってしまったので、仕方なくはてなに来ました。地道に積み上げた読書記録で救えた記事はゼロ、下書きが7本残っているだけです。あー残念。これからまた少しずつ記事を増やすつもりです。・・・・といっても自分以外の人にとっては読む価値なしですが。

3.シンデレラ・ハネムーン 岩崎宏美

小柳ルミ子同様、岩崎宏美もデビューから今まで、何十年ものお付き合いだ。
益田宏美時代は別としても、ずっと現役で活動しているアイドルは少なくて、とても貴重な存在。
デビュー30周年頃からの数年間は、ファンクラブにも入っていた。
親衛隊も健在で、コンサートを盛り上げ、しかも矢沢永吉ファンみたいに他の人に迷惑をかけたりしない。
リアルタイム時代に一番好きだったのは桜田淳子とかキャンディーズのランちゃんだったが、40数年を経た今に至るまで、最も長く楽しませてもらっているアイドルは、私にとっては宏美さんということになる。
 
私の感覚では『万華鏡』が分岐点で、それ以前はとても元気でピチピチの、歌が上手な女の子、それ以降は大人の歌手、という感じ。
若い頃の映像では、後年NHKアーカイブで観た紅白歌合戦での、『悲恋白書』(1977年)、『シンデレラ・ハネムーン』(1978年)が傑出している。
悲恋白書なんて、本来は失恋の悲しい気持ちを歌った曲だと思うけど、もう元気があふれかえってすごいんだから。
翌年のインディアン娘も可愛かった。
同じ紅白での、『家路』の貫禄と見比べてみることをお勧めします。
 
それから、益田から岩崎に戻った頃?の、『ライブ'96 FULL CIRCLE』のDVDは、これがまた曲も雰囲気も桁違いに素晴らしくて、悲恋白書とは別の意味で驚いた。
何回か住まいを変えたので、このDVDがいま自宅のどこに行ってしまったか不明だが、改めて買ってでも、またもう一度観たいと思っている。
現役アイドルだった時代をはるかに超えて、この頃の宏美さんは抜群に魅力的なんだけど、ただしこんな落ち着きのある美人は、岩崎宏美ではないよなあ、とも感じたことを憶えている。
その後また元に戻っているので、このDVDは不思議な作品だ。
 
代表曲は『シンデレラ・ハネムーン』にした。
ファンクラブに入っていた頃、ディナーショーで初めてシンデレラ・ハネムーンを生で観て、これもまたすごい衝撃を受けた。
プロの歌手としての堂々とした振り付けと歌、そして踊りに合わせて全身が肉感的に揺れる姿など、インディアン娘とは全然違う迫力だった。
それだけ素晴らしい曲なのに、なぜかリアルタイムでのシンデレラハネムーンの記憶はない。
1978年夏発売で、この年の春にキャンディーズが解散して少しテレビから遠ざかってしまったのか、あるいは他の歌手に気を取られていたのかもしれない。
 
リアルタイムの頃に好きだった曲はといえば、間違いなく『未来』ということになる。
『ロマンス』『思秋期』よりずっといいのに、なぜ歌われる機会が少ないんだ!といつも残念に思っている。
それを言い始めると、結局『聖母たちのララバイ』問題に行き着いてしまうのだが。
とはいえ、上記3曲が嫌いなわけではない。テレビで宏美さんの歌が聴けるなら、聖母でもOK、という気持ち。
 
他にも素晴らしい曲が、『家路』『決心』『好きにならずにいられない』等々、30曲くらいある。
私の評価では、30曲という量+質は松田聖子と双璧をなし、歌謡曲全盛時代の全てのスターの中でもトップの存在だ。
結婚回数は聖子さんに譲るけど。