『多読計画』断片

英語100万語多読の励みにしていた『多読計画』のサイトがなくなってしまったので、仕方なくはてなに来ました。地道に積み上げた読書記録で救えた記事はゼロ、下書きが7本残っているだけです。あー残念。これからまた少しずつ記事を増やすつもりです。・・・・といっても自分以外の人にとっては読む価値なしですが。

The Big Sleep Oxford Bookworms Library

V.I.ウォーショースキーに続き、昔読んであまり馴染めなかったフィリップ・マーロウのGRを読んだ。
Word数15,960語の中に、よくこれだけの事件を詰め込んだなあというのが最初の感想で、Retoldした人は大変だったろうと思った。

脇役多数の中で、マーロウがその死を悼んだ'little man'(Harry Jones)と、行動理由が不明のMona Marsには、どういう人なのか興味を持った。今後原作(日本語訳)でチェックすることにする。

さて肝心のフィリップ・マーロウだが、それほど格好付けているわけでもなさそうで、少し印象が良い方に変わった。
このGRを読む限り、普通に探偵という仕事に集中している人、という感想を持った。

Sternwood姉妹の誘いを断ったのも当然で、ハードボイルドを気取っているからではなく、この姉妹が二人とも精神に問題ありのアブナイ人だからだし、且つ将軍の依頼遂行に差し支えるからだろう。

マーロウ作品の解説や評論は、ハードボイルドとか生き方とかを強調しがちのように思うので、読書を楽しむためにはかえって有害だと感じた。
ということで、それらは一旦忘れ、改めてこのシリーズを読んでみようと思った。
何しろ沢崎探偵を生んだ原尞がリスペクトしているチャンドラー作品なのだから。