『多読計画』断片

英語100万語多読の励みにしていた『多読計画』のサイトがなくなってしまったので、仕方なくはてなに来ました。地道に積み上げた読書記録で救えた記事はゼロ、下書きが7本残っているだけです。あー残念。これからまた少しずつ記事を増やすつもりです。・・・・といっても自分以外の人にとっては読む価値なしですが。

The Curious Incident of the Dog in the Night-time Mark Haddon

英語コーチの奥山さんから紹介して頂いた本。
まったく知らない本のつもりでいたら、買ったまま放置していた翻訳本を発見して驚いた。
読みやすい英語だったので、日本語版をチラ見することもなく読了できた。

主人公クリストファーの特徴は、他人や周りの環境に対する正直な反応だと思う。
特に、未来に希望を持てている時の前向きな生活態度と、持てていない時のフラストレーションの落差が大きい。
でもそれは振り返って考えてみると、自分にも同様に当てはまる事だと思った。
クリストファーほどストレートに反応しないというだけで。

自分自身もこれまでの生活が変わっていく年齢(55歳)なので、先々の生活に楽しみを持てるように心掛けていきたいと感じた。
そういう気付きを得られたことが、この本を読んでの収穫である。

クリストファーはシャーロック・ホームズのファンらしいのに、コナン・ドイルには批判的なのがおもしろい。
一つ一つの事柄に普通の人とは違う反応や意見を示すので、結末が見えない物語になっていて、最後まで楽しめた。

それからクリストファーは、苦しい状況の時にいつも、シボーン先生の言いつけを思い出して対応しようとしている。
そしてシボーン先生も、常に辛抱強く教え諭している。偉い。「red」の先生だと思う。
お父さん、お母さんもredなのだが、人間なので時々yellowになる。
とはいえお父さんの方は、yellowの度合いが強すぎるので、一緒に暮らすのは怖ろしいかも。